ベトナムでは猫の立場は犬以上に低い。
飼い犬は少なくとも名前が付けてもらえるけれど、
猫は飼われていようと「ネコ!(メオ!←ベトナム語ではこう言う)」
と呼ばれるだけ。
以前ハノイで間借りしていた家の大家は犬と猫の両方を飼っていた。
犬は「ミサ」というれっきとした名前を持っている。
あるとき日中放し飼いにしたまま、ご主人が夜もミサを家の中に入れるのを忘れてしまって帰ってこなくなったことがある。
大家の奥さんは血相を変えてご主人に迫った。
「何でちゃんと入れてくれなかったの! 今頃食べられちゃってるわよ!」
!?食べられちゃってる!?
その発想にも仰天だけど、この間猫が行方をくらましたときの
しらっとした態度とは全然違うな〜
とひとり猫派の私は恨めしい気持ちで奥さんを眺めていたっけ。
今、日本中を席巻している「ネコ」がいる。
その名も「猫村さん」
ご主人思いの忠実で気の利くお手伝いさん、
二本足で立って歩き、「ネコムライス」を作ったり、不良少女に心痛めたりするそれはもう、泣けるくらいによくデキた「ネコ」なのだ。
ほしよりこさんの『きょうの猫村さん』という漫画の主人公の彼女、
いつの間にかはまったのは私だけではなく、
猫村さんに惹かれた日本人は数知れないようで・・・
猫を名前どころか「さん」付けで呼ぶなんて
ベトナム人には到底考えられないのだろうな〜
「ネコ、ネコ!」と叫んでいた大家の奥さんを思い出しながら
猫村さんの奮闘振りに今日も癒されてしまいました♪
ヨシエ