せっかくベトナムに行ったのならベトナムで一番ポピュラーな麺「Bun ブン」を食べずしてベトナム料理通にはなれず。このブンはフォーと同じく米から作った麺。フォーは米から作った生地を蒸してから裁断した平麺ですが、このブンは生地を丸い口金から絞り出してゆでた丸麺。見かけは日本の素麺のような感じ。この麺、フォーと同じくベトナム北部のハノイが元祖なのです。
フォーが牛、鶏などのスープで食べる、炒めるなどのバリエーションのみなのに比べ、このブンの料理は本当にバリエーション豊か。ハノイで代表的なブン料理をご紹介しましょう。(あくまでも一部、他にもたくさんの種類あり)

●Bun rieu cua ブン・ズィウ・クア
すりつぶしたカニからとったダシ汁にトマトの酸味をつけたスープで食べるブン。揚げ豆腐やベトナム風すり身蒸しがのっています。

●Bun thang ブン・タン
鶏のアッサリスープで食べるブン。裂いた鶏肉、錦糸卵、ベトナム風豚すり身蒸しの細切り、塩漬け大根などがのっています。
●Bun dau ブン・ダウ
揚げたての豆腐、香草とブンをマムトム(海老の発酵調味料)に付けて食べる。マムトム臭いけどうまみたっぷり。

●Bun cha ブン・チャー
焼いた豚ミンチ団子、バラ肉、酢漬け野菜、香草をヌックチャム(ヌクマムベースの甘酸っぱいタレ)で食べるブン。

これらを食べるには朝早起きすべし。街の至る所でブン屋を見かけることでしょう。
ベトナム料理研究家 伊藤 忍